職人離れの製造業を救う外国人

事例紹介 C社

業種:製造業 事業規模:20人以下

企業紹介と課題

C社は創業60年以上の鋳造工場です。

伝統の砂型鋳造は日本でも有数であり、大企業の下請けをするなど、経営は安定しています。しかし、日本人の製造業離れにより職人の数が減り、事業の存続が危機的な状況に陥りました。周りの鋳造工場は次々と廃業していきました。社長は70歳の今も現場で指揮を取っていますが、後継者はいません。多忙な毎日を過ごす中で事業継承の問題を先送りにしてしまっています。

外国人雇用による人手不足の解消

C社は現在半分以上の社員が外国人です。社長は外国人雇用について最初は否定的でした。しかし、貧しい国から来て何とか家族を養いたいという想いや、高い技術を身に着けてもっと良い暮らしをしたいという、昔の日本人のようなハングリー精神を持つ外国人に惚れ込んでいきました。特にベトナム人は手先が器用で細かい仕事が得意なので、ベトナム人を多く雇用しています。

最初は未経験で日本語が話せない外国人に一から仕事を教えていましたが、在留資格「特定技能」ができてからは、技能実習生で鋳造を経験した人を雇用することができたので、即戦力となる人材を受け入れることができました。

課題 高齢社長と外国人のコミュニケーション

C社で働く外国人のほとんどが20代~30代の若者です。社長が良かれと思ってしてあげたことを迷惑と感じたり、社員の気持ちが社長に理解できなかったりとお互いのコミュニケーションがうまくいかず、感情に齟齬が生じることが問題となっています。

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