一般社団法人ガイア国際交流教育研究所(GEI)は、8月10日の設立にあたり東愛知新聞に記事が掲載(2022.8.20)されました。
詳しい内容は、こちらです。
豊橋に「GIE」発足 外国人労働者問題の調査研究に特化
幸せな外国人雇用実現へ
もはや外国人労働者抜きには、日本経済は維持できなくなりつつある。「離職を防ぎ、長期戦力化するには」「雇用者と被雇用者が幸せになれるのか」。外国人労働者問題の調査研究に特化した一般社団法人「ガイア国際交流教育研究所(GIE)」が今月10日、豊橋市小向町に発足した。
【山田一晶】
代表理事は、外国人専門人材紹介「ガイア国際センター」社長の楠田祐里さん。メンバーは5人。専務理事の室井敬子さんによると、これまではセンターで相談も受けていた。1日1件以上は寄せられていたという。GIEはそれを一本化し、トラブルの原因を分析し、共有する。
たとえば、外国人労働者が離職に至る原因の一つに言葉の問題がある。日本の雇用者が「やさしい日本語」を使えば十分に通じるのに、早口だったり、方言を使ったりで意思疎通が不十分なままミスが生じ、外国人労働者がとがめられるケース。契約書にない労働をさせようとして、労働者が断ると「これぐらいのことで」と文句を言うケース。
室井さんによると、同じ原因によるトラブルが相次いで起きているといい「この知識を共有するだけで離職を防げる場合が多いのでは」と話す。
このほか研究所は「日本式働くマナー教育」を外国人に施す。セミナー形式で「報連相」「5S」などのルール、「現場の日本語」「給与明細書の見方」「働くルール・生活の仕方」などを教える。
さらに企業や行政、校向けに、就労外国人資格試験支援のほか、「外国人に伝わる日本語」「外国人雇用成功の道筋」などのセミナーを開く予定だ。現在「eラーニング」の教材を作っている。
室井さんは県内の公立高校の国語教師として40年働き、外国人への日本語指導をしている。「幸せな外国人雇用の実現に尽くしたい」と話している。